2013年度
授業科目名 | 環境経済学 | ||
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担当者 | 加藤 真也 | ||
開講時期 | 前期 | 単位 | 2 |
サブタイトル | |||||||||||||||
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環境問題を経済学のメガネを通して見てみよう | |||||||||||||||
ひとことガイド | |||||||||||||||
「環境問題」を「ミクロ経済学」の視点から眺めていきましょう。そうすると、一見、掴みどころのない環境問題の解決方法がより深く理解できるようになります。 | |||||||||||||||
授業の概要 | |||||||||||||||
ミクロ経済学を用いて、様々な環境問題について分析していきます。環境経済学の全体像を掴むため、多くのトピックを取り扱います。具体的には、身近な環境問題であるごみ問題や、近年注目されている環境税や排出権取引などについて、経済学的な観点から解説していきます。数式やグラフを多く用いますが、身近な事例を用いて直観的な理解が深まるような講義をおこないたいと思います。 | |||||||||||||||
授業の到達目標 | |||||||||||||||
①環境経済学の基礎を身につけること、②身近な環境問題について経済学的に考え、議論ができるようになること。 | |||||||||||||||
授業計画 | |||||||||||||||
【前 期】
1 イントロダクション 基礎理論① ごみの需要曲線と供給曲線って?(均衡の求め方、余剰分析) *ミクロ経済学の基礎が不安な人は第1回の授業から出席してください。 2 基礎理論② 最適なリサイクル水準がある!(需要・供給分析の応用) 3 基礎理論③ ごみ処理費用はだれが負担するのか①(微分、需要の価格弾力性) 4 基礎理論④ ごみ処理費用はだれが負担するのか②(転嫁と帰着の問題) 5 環境税① 環境汚染はすべてなくせば良いのか?(市場の失敗、外部性) 6 環境税② 汚染を出さなかったらお金あげます(税と補助金のミックス政策) 7 環境税③ 環境税の「いいところ」と「いいところ」(二重の配当) 8 授業内試験 9 コースの定理 話し合えば環境問題はすべて解決? 10 排出権取引① 環境を汚染する権利を取引しよう! 11 排出権取引② 環境税 vs. 排出権取引(不確実性、ワイツマン定理) 12 応用理論① 「魚の釣りすぎ」注意(再生可能資源、再生不可能資源) 13 応用理論② ビンを返してくれたらキャッシュバック①(予算線と無差別曲線) 14 応用理論③ ビンを返してくれたらキャッシュバック②(デポジット制) 15 環境評価 あなたにとって環境の価値は何円?(補償変分、等価変分) |
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成績評価基準 | |||||||||||||||
「環境問題を経済学的な視点から分析できるようになっているか」を基準とします。 | |||||||||||||||
成績評価方法 | |||||||||||||||
出席点30%
授業内試験30% 期末試験40% |
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教材 | |||||||||||||||
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学習上の留意点 | |||||||||||||||
ミクロ経済学の解説は授業中に行いますので、前提知識は必要としません。また、毎回の授業では練習問題をお渡ししますので、それを解いて提出してもらって授業の出席点とします。授業内試験や期末試験には、この類似問題を出題する予定です。この練習問題の一部は、公務員試験、中小企業診断士試験、経済学検定試験などの対策にも役立つように作っています。 | |||||||||||||||
授業準備 | |||||||||||||||
オリジナルの講義ノートに沿って、板書中心で進めていきますので、特に授業準備は必要ありません。必要であれば適宜レジュメを配布します。 |