シラバス照会 照会
2022年度
授業科目名 管理会計論
読替え科目 管理会計論Ⅰ+Ⅱ
担当者 坂手 啓介
開講時期 通年 単位 4
サブタイトル
企業経営に必要な管理会計を学ぶ
科目の概要
 管理会計は経営管理者の経営活動を支援するための会計情報システムです。近年は企業間競争も激しくなっており、管理会計の諸概念や諸技法を理解することは経営者だけでなく、企業のすべての階層に属する従業員にとって重要になっていると考えられます。また、実務の管理会計に対する要請も時代によって変化してきています。ニーズの変化に応えるために、新たな管理会計の技法が開発されており、そのような新しい知識についても学ぶ必要があります。
 この講義では伝統的な管理会計のみならず、最新の管理会計についての概念や技法についてもわかりやすく説明します。
授業の進め方
 この講義では、意思決定や業績評価など、企業経営に必要な会計情報について毎回テーマを決めて、基本的な知識や概念を説明します。また、様々な事例を通じて、実際にどのように会計情報を生成し、意思決定を行うかについて数値例を用いて説明します。
授業の到達目標
①企業経営に必要な伝統的および新しい会計情報がどのようなものであるか理解できる。
②企業経営に必要な伝統的および新しい会計情報の計算方法について理解できる。
③伝統的および新しい会計情報をもとにどのように意思決定すべきかを理解できる。
授業計画
【前 期】
1 管理会計の意義 
2 管理会計の体系
3 財務諸表分析① 自社の財政状態および経営成績の見方について解説する
4 財務諸表分析② 自社分析のための経営分析指標について解説する
5 原価の意義と分類
6 個別原価計算の概要と製造直接費計算
7 個別原価計算の概要と製造間接費計算および部門別計算
8 単純総合原価計算
9 等級別、組別の総合原価計算
10 直接原価計算
11 コスト・ビヘイビア、CVP分析
12 CVP図表、目標利益の分析、経営レバレッジ
13 予算管理の概要、予算の種類
14 総合予算の編成
15 前期範囲の総括

【後 期】
1 管理会計の応用 
2 マネジメント・コントロールと責任会計
3 事業部制の管理会計と業績評価
4 標準原価計算
5 関連情報と販売に関する意思決定
6 関連情報と製造に関する意思決定
7 資本予算①:資本コストの概念と計算方法
8 資本予算②:プロジェクトの評価技法
9 戦略的コスト・マネジメント
10 ABC/ABM
11 原価企画
12 物流費、販売促進費、本社費の管理
13 企業価値とEVA
14 バランスト・スコアカード
15 後期範囲の総括

成績評価基準
①企業経営に必要な伝統的および新しい会計情報がどのようなものであるか説明できる。
②企業経営に必要な伝統的および新しい会計情報を計算することができる。
③伝統的および新しい会計情報をもとにとるべき意思決定を示すことができる。
定期試験
 前期定期試験:あり
学年末定期試験:あり
成績評価方法
①毎回の授業終了後にmanabaで出題される小テスト(60%)
②前期定期試験(20%)
③学年末定期試験(20%)
教材

種別 著者 書名 出版社 出版年
参考文献 宮本寛爾・小菅正伸編著 管理会計概論 中央経済社 2006
教材は適宜配付します。
準備学習(予習・復習)等
管理会計を学ぶ上で、簿記原理や工業簿記論の単位を修得していることが望ましい。また、原価計算論を同時に履修することが望ましい。
受講における注意点
manabaで出題される小テストに関しては、授業に出席した学生のみに評点が加算されます。そのため、授業にはしっかり出席してください。