シラバス照会 照会
2022年度
授業科目名 製品戦略論
担当者 孫 飛舟
開講時期 後期 単位 2
サブタイトル
新製品開発のプロセスを解明する
科目の概要
製品戦略はマーケティングの4Pの内、最初に出てくるProduct(製品)をめぐる様々な仕掛けづくりのことである。製品開発や製品づくりは「理系」の人がやる仕事だと考えられがちだが、実は、「文系」の人こそが製品開発において大きな役割を果たす場面が多い。良い製品はどのように造られたのか、実例を交えながら解説する。製品を構成する物理的な要素以外に、製品の名称、デザイン、パッケージなども製品の良し悪しを決める重要な要素である。また、企業間の競争においても、製品差別化という基本的な戦略があり、競合製品との違いをどのように出せばよいのか、実例を挙げながら分析する。
授業の進め方
15回授業の内、まず製品とは何かについて解説する。そして、製品開発のプロセスについて解説する。良いアイディアをどのように捻りだすのか、ヒット商品に共通するポイントは何かを分析する。さらに、ブランド・マネジメントについても学習し、ブランドづくり、ブランド拡張といった戦略についても解説する。
授業の到達目標
①製品の基本構造を理解できる。
②製品差別化戦略の基本が理解できる。
③新製品開発のプロセスを説明できる。
④ブランド・マネジメントの基本が理解できる。
授業計画
【後 期】
1 マーケティングにおける製品戦略の位置づけ
2 サービス製品の特性
3 新製品開発①ニーズとシーズ
4 新製品開発②新製品開発のプロセス
5 新製品開発の事例:TOTOのウォッシュレット
6 製品ライフサイクル(PLC)理論
7 計画的陳腐化
8 コスト・リーダーシップ
9 製品差別化と集中化戦略
10 ブランド・マネージメント①ブランドとは何か
11 ブランド・マネージメント②ブランドづくりの仕組み
12 ヒット製品の事例分析①SONYのウォークマン
13 ヒット製品の事例分析②AppleのiMac、iPod、iPhone
14 ヒット製品の事例分析③トヨタ自動車のレクサス、プリウス
15 授業の総括

成績評価基準
①製品のコンセプトの3層構造について説明できる。
②新製品開発プロセスの流れを説明できる。
③ブランド・マネジメントの重要性を理解できる。
④ヒット商品の事例分析が独自の視点で行うことができる。
定期試験
学年末定期試験:あり
成績評価方法
・小テスト5回実施、1回につき10点、計50点
・学年末定期試験、筆記、記述式50点
 小テストと定期試験の合計点が60点以上であれば単位の取得を認める。
教材

種別 著者 書名 出版社 出版年
参考文献 米谷雅之 現代製品戦略論 千倉書房 2001
参考文献 マイケル・E・マクグラス著/菅正雄、伊藤武志訳 プロダクトストラテジー―最強最速の製品戦略 日系BP社 2005
 
準備学習(予習・復習)等
・参考文献をよく読むこと。
・日本経済新聞を読むこと。
・授業後、ノートの整理と復習を行うこと。
受講における注意点
・私語厳禁
・授業中板書するので、しっかりノートを取ること。