シラバス照会 照会
2022年度
授業科目名 サービス経済学
備考 平成23年度以降入学生
担当者 湯川 創太郎
開講時期 前期 単位 2
サブタイトル
経済学における「サービス」の理解
科目の概要
経済学の教科書で「財とサービス」として紹介されるように、サービスは経済を理解するための重要なキーワードです。また、現代の日本経済においてサービス部門は生産額や就業人数において大きな割合を占めており、その内容を理解することも大切です。
こうした点をふまえつつ、本講義では、「『財とサービス』の『サービス』ってどんなもの?」「サービス業界ってどのような業界?」「『サービスはタダ』はなぜダメなの?」「サービス業は今後どうなっていくの?」といった、身近であるものの奥の深いサービスと経済の関係について楽しく学んでいきます。
授業の進め方
本講義では、まず、経済学におけるサービスとは何か、また、なぜサービスが経済学で重要なのかを学びます。そのうえで、サービス産業が日本経済でどのような役割を果たしているのかを統計資料から学び、その後、時事的なトピックを含むいくつかのサービス産業の実例から、日本経済においてサービス部門がどのような役割を果たしているのかを理解していきます。
授業の到達目標
経済におけるサービス部門とそれ以外の部門の違いを理解し、分類できるようにする。
日本経済でサービス部門が果たす役割や、その課題を経済学的視点から考察できるようにする。
講義で説明した各サービス産業の特徴や問題を理解できるようにする。
授業計画
【前 期】
1 サービスとは何か
2 サービスの財としての特徴
3 サービス産業の形態と分類(1):産業分類の概説
4 サービス産業の形態と分類(2):産業分類とサービス部門
5 サービス産業の歴史      :歴史から振り返る経済におけるサービスの役割
6 サービス産業と雇用(1)   :現代のサービス産業における労働問題 ブラック労働・労働力不足
7 サービス産業と雇用(2)   :現代のサービス産業における労働問題 外国人労働者の受け入れと課題
8 サービス産業の実態(1)   :外食産業の概観と経済的特性
9 サービス産業の実態(2)   :現代の外食産業の課題
10 サービス産業の実態(3)   :医療サービス産業の概観と経済的特性
11 サービス産業の実態(4)   :医療サービス産業の課題
12 サービス産業の実態(5)   :スポーツ産業の特徴と課題
13 サービス産業の実態(6)   :観光産業の特徴と課題
14 サービス産業の実態(7)   :インバウンド観光について
15 前期の学びを振り返る

成績評価基準
経済におけるサービス部門とそれ以外の部門の違いを理解している。
経済におけるサービス部門とそれ以外の部門を分類できる。
授業で取り扱うサービス部門の経済的な特徴・課題点を理解している。
定期試験
前期定期試験:あり
成績評価方法
授業内で提示する課題(40%)、学期末定期試験(60%)
詳細については授業の中で説明します。
教材

種別 著者 書名 出版社 出版年
参考文献 羽田昇史(著), 中西泰夫(著) サービス経済と産業組織 同文舘出版 2005
参考文献 JCドゥロネ&Jギャドレ著 渡辺雅男訳 サービス経済学説史(第二版) 桜井書店 2012
テキスト:使用しない
準備学習(予習・復習)等
毎週レジュメ(manabaでも配信する)を配布し、レジュメと板書を用いて説明する。ノートを取り復習すること。
受講における注意点
課題は、一部を除いてmanabaで配信します。manabaのコースニュース欄を毎週確認するようにしてください。
また、個別の質疑応答については、授業の前後、オフィスアワー、manabaの個別指導欄で受け付けます。気になる点があったら気軽に問い合わせてください。