シラバス照会 照会
2023年度
授業科目名 公共経営論
担当者 中嶋 貴子
開講時期 後期 単位 2
サブタイトル
公共経営を支える政府、企業、NPO、市民の役割
科目の概要
現代の公共のあり方を基礎的概念から着実に理解するための講義です。私たちは常日頃から公共の交通機関や公共の図書館、運動施設などを利用することがありますが、それらの施設はどのうに運営、維持されているのでしょうか。本講義では、公共経営の基礎的な概念と理論の理解を目的として、地方自治制度の基本的な手続きや地方自治体の役割、実際の公共施設や公共サービス、NPOや地域住民による地域自治など、公共経営の実践についても触れながら講義を進めます。
授業の進め方
この講義では、公共の基礎概念を捉え、政府、企業、NPOの役割を理解し、人々が心豊かな暮らしをおくるための公共経営について、身近な事例を取り上げながら、公共を担うプレーヤーがどのような役割を果たしているのか、理論と実践から学びます。また、効率的な経営に求められる経営評価や行政評価の手段についても学びます。
授業の到達目標
私たちの周りに存在する公共についての基礎的理解を深める。
政府、企業、NPOの役割と市民の責任を理解する。
公共経営の経営手法や経営評価方法を理解する。
授業計画
【後 期】
1 公共経営とは(1)公共経営を支える様々な主体
2 公共経営とは(2)政府の役割と統治構造、国の財政、公共財
3 公共経営とは(3)市民社会と地方自治体、官民協働、NPO
4 公共経営とは(4)日本社会の課題と公共経営
5 新公共経営論
6 公共経営の実践(1)公共経営と政策評価:SWOT分析
7 公共経営の実践(2)公共経営と政策評価:政策評価(インパクト評価)
8 公共経営の実践(3)ソーシャルビジネス
9 公共経営の実践(4)企業の社会的責任(CSR)
10 公共経営の実践(5)ソーシャルキャピタル
11 公共経営の実践(6)グローバル公共
12 身近な事例で考える公共経営(1)文化、スポーツ 
13 身近な事例で考える公共経営(2)福祉、医療、環境
14 身近な事例で考える公共経営(3)災害復興
15 今後の公共経営における展望

成績評価基準
成績評価基準は、具体的には下記の3点です。
①公共の基礎的概念を理解しているか。
②公共を担う政府、企業、NPO、市民の役割を理解しているか。
③公共経営の経営手法や経営評価方法について理解しているか。
定期試験
学年末定期試験:あり
成績評価方法
a) 講義内で指示する小テスト・ワーク・レポート課題(50%)
b) 学年末定期試験(50%)、
a) + b) の総合評価、合計100%
教材

種別 著者 書名 出版社 出版年
テキスト 松永 佳甫 編 公共経営学入門 大阪大学出版会 2015
 
準備学習(予習・復習)等
・配布資料やワークは必ず見直して、講義の内容を完全に理解していることを確認してください。
・授業中のワーク、小テスト、レポートなどを実施します。必ず取り組んでください。
・講義後、自分がわかりやすいように講義ノートをまとめ直すと、自分の理解度を確認することができます。
受講における注意点
授業中の私語は厳に慎んでください。再三の注意にも関わらず行為をやめない場合は、退出してもらいます。