シラバス照会 照会
2023年度
授業科目名 経営組織論Ⅰ
担当者 大平 剛士
開講時期 前期 単位 2
サブタイトル
組織における個人や集団の心理を分析する「ミクロ組織論」を学ぶ
科目の概要
私たちは大学やサークル、アルバイト先の企業などの様々な組織に所属する「個人」です。ミクロ組織論(組織行動論・組織心理学)はそのような組織や集団の中にいる個人の行動や態度を分析対象としています。その中でも、特に個人の性格や仕事における意欲、ストレス、学び、キャリア、仕事と家庭の関係に注目します。また、集団におけるコミュニケーションや衝突、チームワーク、リーダーシップ、多様性にも焦点を当てます。ミクロ組織論の基礎知識を学ぶことで、将来、企業等の組織の一員や管理職となった際に、組織行動論の個人、集団の視点から組織や職場の問題発見・解決できる発想を身につけることができます。
授業の進め方
本講義では、前半(第2~8回)は組織の中で働く「個人」の視点から、後半(第9~14回)は組織の中の「集団」の視点から経営組織論の代表的な理論や概念を紹介します。それらの理論や概念をわかりやすく理解できるように、ニュースや動画を積極的に使います。
授業の到達目標
・個人や集団の視点から、ミクロ組織論の代表的な理論や概念を理解する。
・現代社会で生じている問題をミクロ組織論の知識と関連付けて考察することができる。
・アルバイトやサークル等の身近で問題となっている事柄について、授業で学習したミクロ組織論の知識を用いた問題解決案を考えることができる。
授業計画
【前 期】
1 前期の授業で学ぶ経営組織論とは
2 パーソナリティとは ―パーソナリティは仕事とどのように関係しているか―
3 モチベーションとは ―何によって、どのように、動機づけられるのか―
4 組織ストレスとは ―ストレッサー、ストレイン、モデレーターの関係性―
5 新しいモチベーション・組織ストレスの考え方とは ―仕事の要求度-資源モデル―
6 学習とは ―職場内外や組織の境界を越えて、どのように学ぶのか―
7 キャリアとは ―仕事を通してどのように成長していくのか―
8 ワーク・ライフ・バランスとは ―仕事と家庭生活はどのような関係にあるか―
9 集団過程とは ―個人が集まると、集団の中ではどのようなことが起こるのか―
10 コミュニケーションとは ―集団では、どのように情報が伝わるのか―
11 コンフリクトとは ―組織や集団の中でなぜ衝突は起こるのか―
12 チームワークとは ―個人はチームの中でどのように力を発揮できるのか―
13 リーダーシップとは ―交換型、変革型、シェアード・リーダーシップ―
14 ダイバーシティとは ―性別や年齢などの「違い」の弱さと強さ―
15 総括

成績評価基準
・個人や集団の視点から、ミクロ組織論の代表的な理論や概念を理解できるか。
・現代社会で生じている問題をミクロ組織論の知識と関連付けて論述できるか。
・アルバイトやサークル等の身近な問題に対して、授業で学習したミクロ組織論の知識を活用した問題解決案を提示できるか。
定期試験
前期定期試験:なし
成績評価方法
小テスト:100%(選択式・記述式のmanaba小テストの評価60%、manaba小テストの回答内容・字数、授業参加の評価40%)
※なお、提出が必要な小テストが半分以上未提出だった場合、成績は評価外(E)となります。
教材

種別 著者 書名 出版社 出版年
参考文献 開本浩矢(編) 組織行動論 中央経済社 2019
参考文献 金井壽宏 経営組織 日本経済新聞社 1999
参考文献 入山章栄 世界標準の経営理論 ダイヤモンド社 2019
テキストは使用しません。manabaで授業資料を配布します。
準備学習(予習・復習)等
・次回の講義内容に関連するニュースや動画を事前に閲覧・視聴する。
・講義の配付資料やノートを基に講義内容を復習する。
受講における注意点
・授業資料等は紙で配布しません。manabaに掲載している授業資料を携帯等で見る、あるいは自分で印刷して持参するなどで対応してください。
・座席指定を行う可能性があります。
・マスクの着用や私語をしないことなどの大学が定めた新型コロナ方針を守りましょう。
・十分な換気を行うため、暑い場合や寒い場合の両方に対応できるように、上着等で調節してください。