シラバス照会 照会
2023年度
授業科目名 社会的企業論
担当者 池田 潔
開講時期 前期 単位 2
サブタイトル
地域や社会の課題をビジネスの視点で解決する
科目の概要
近年、地域や社会では子育て問題、教育問題、環境問題などさまざまな課題が山積している。これまで、こうした問題は行政が解決するものと考えられてきた。しかし、行政の財源が不足しているほか、問題が複雑多岐にわたり、行政だけでは解決が困難となっている。そこで、ビジネスの手法で解決するのがコミュニティ・ビジネスやソーシャル・ビジネスであり、また、企業のCSR(企業の社会的責任)やCSV(共通価値の創造)活動と呼ばれているものである。本講義では身近な中小企業を中心に、企業の活動を紹介しながら、地域や社会的課題の解決について考える。
授業の進め方
近年、地域や社会では少子高齢化に伴う医療・福祉問題、買物弱者問題、育児・保育等子育て問題、街づくり問題等をはじめ様々な問題が山積している。これらの問題を解決するのに登場してきたのがソーシャル・ビジネスやコミュニティ・ビジネスである。本講義では、社会的企業を広義に捉え、企業のCSRやCSV活動などを、動画なども交えて考察する。
授業の到達目標
身の回りの地域や社会の課題について、まずどのようなものがあるかを把握する。そのうえで、ソーシャル・ビジネスやコミュニティ・ビジネス、さらには企業のCSRやCSV活動がその課題解決に向けてどのような活動をしているかを理解する。
授業計画
【前 期】
1 社会的企業論に対するガイダンス
2 なぜ、今ソーシャル・ビジネス、コミュニティ・ビジネスなのかとその現状
3 ソーシャル・アントレプレナーの役割
4 多様な主体の協働によるソーシャル・ビジネス
5 地域・社会と共生する中小企業
6 中小企業のCSRとSDGs
7 地域・社会と共生するソーシャルビジネス
8 共生視点から見た中小企業のダイバーシティ・マネジメント
9 地域密着型小売業のCSR活動
10 買物弱者支援企業に見る中小企業のソーシャル・ビジネス
11 障害者支援に取り組む中小企業
12 中小企業のCSR・CSVに関する理解度に関するミニテスト
13 地域・社会と共生する自発的中小企業ネットワーク
14 共生社会を創造する中小企業
15 前期授業の総括

成績評価基準
ソーシャル・ビジネス、コミュニティビジネス、CSR・CSVについて、講義した内容が理解ができているか。
定期試験
前期定期試験:あり
成績評価方法
前期定期試験(80%)、ミニテスト(20%)にヨってによって総合的に評価する。
また、ミニテスト、前期定期試験を受けていない学生は評価外となる。
教材

種別 著者 書名 出版社 出版年
テキスト 池田潔 地域・社会と共生する中小企業 ミネルヴァ書房 2022
参考文献 谷本寛治 企業と社会-サステナビリティ時代の経営学 中央経済社 2020
 
準備学習(予習・復習)等
身近な地域問題、社会問題にどのようなものがあるか、新聞や雑誌を読んで関心を持つとともに、把握する。
講義で得た知識を元に、どのような解決方法があるかを理解する。
受講における注意点
manabaに掲載したレジュメを活用しながら、教科書の内容をしっかり予習・復習すること。