シラバス照会 照会
2024年度
授業科目名 マーケティング戦略論Ⅰ
担当者 孫 飛舟
開講時期 前期 単位 2
サブタイトル
マーケティング戦略の構築プロセスを明らかにする
科目の概要
マーケティングは企業経営において、顧客との接点を見出す役割を果たしている。商品企画、研究開発、製造、人事管理、財務管理といった企業の「対内的」な経営活動に対して、マーケティングは、顧客づくり、顧客との関係維持を主要な業務とする「対外的」な経営活動であると言える。マーケティング活動を戦略的に進め、より有効に顧客の創造と維持に努めることは経営上必要不可欠である。本講義では、マーケティングを戦略的に進めるためのプロセスを明らかにし、各段階のポイントを明らかにする。
授業の進め方
マーケティングの概念をはじめ、マーケティング戦略を構築するためのプロセスを解説する。その中でSWOT分析、STP分析、4P分析といった基本的な考え方を紹介する。
授業の到達目標
①企業経営におけるマーケティングの重要性を理解できる。
②マーケティング戦略と経営戦略、事業戦略との関係性を理解できる。
③マーケティング戦略の構築プロセスを説明できる。
④企業の事例分析を通して独自でそのマーケティング戦略を分析できる。
授業計画
【前 期】
1 マーケティングの概念と体系
2 事業機会と事業領域の選択①:SWOT分析 
3 事業機会と事業領域の選択②:成長ベクトル理論とPPM分
4 STP分析①:市場細分化
5 STP分析②:標的市場の選定
6 STP分析③:戦略的位置づけ
7 4P分析Product製品戦略①:製品概念と製品分類
8 4P分析Product製品戦略②:新製品開発とPLC理論
9 4P分析Price価格戦略①:製造コストとカスタマーバリュー
10 4P分析Price価格戦略②:損益分岐点と管理会計
11 4P分析Place流通チャネル戦略①:流通チャネルの定義とチャネル選択
12 4P分析Place流通チャネル戦略②:パワーシフトと製販同盟
13 4P分析Promotionコミュニケーション戦略①:AIDAモデルとコミュニケーションツール
14 4P分析Promotionコミュニケーション戦略②:IMCと5M
15 授業の総括

成績評価基準
①マーケティング・コンセプト及び今日までの変遷過程を説明できる。
②SWOT分析の手法を使って特定の産業や企業の事業環境について説明できる。
③STP分析の手法を使って特定の企業が進出すべきセグメントについて分析できる。
定期試験
前期定期試験:あり
成績評価方法
①小テスト。前期5回実施、1回につき10点、計50点。
②前期定期試験。筆記テスト、記述式問題を中心に前期定期試験実施期間中に実施する、50点。
小テストと前期定期試験の合計点が60点以上なら、単位の取得を認める。
教材

種別 著者 書名 出版社 出版年
テキスト 和田充夫・恩藏直人・三浦俊彦 『マーケティング戦略』(第6版) 有斐閣アルマ 2022
参考文献 フィリップ・コトラー、ゲイリー・アームストロング著/和田充夫、青井倫一訳 『マーケティング原理―戦略的行動の基本と実践』 ダイヤモンド社、 1995
 
準備学習(予習・復習)等
・教科書と参考文献を事前に読むこと。
・授業中板書するので、こまめにノートを取ること。
・小テストの準備を兼ねて、毎回授業後、復習をすること。
受講における注意点
・私語厳禁