2024年度
授業科目名 | 都市開発論 | ||
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担当者 | 西嶋 淳 | ||
開講時期 | 後期 | 単位 | 2 |
サブタイトル | |||||||||||||||
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都市論を探究し持続可能な都市開発について考える | |||||||||||||||
科目の概要 | |||||||||||||||
この科目は、常に変化する環境の中で、都市を動かしているのはその都市にかかわるごく一般的な人々であるという認識を基盤としています。都市を持続的に発展させていくための方策を探ることはそこに住まい、暮らす自分自身の課題だと捉える人のために、参考とすべき考え方とともに、ものごとを多面的に捉える思考方法と他者と論議するための素養を身につけてもらうことを目的としています。
授業では、主要な都市論の概観を通じて都市の本質と開発の意義を解説するとともに、事例の検討を通じて着眼点や課題を多面的に捉えながら考慮すべき効率性と公平性を踏まえて今後の都市開発のあり方などについて講義します。 |
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授業の進め方 | |||||||||||||||
この授業では、第2回~6回で主要な都市論の要点を探り、第7回で都市の本質と開発の意義を整理します。これらを踏まえ、第8回~12回で都市開発事例を多面的に検討したうえで、第13回・14回で都市開発において考慮すべき効率性・公平性について整理し、最終回で持続可能性の観点から一連の授業を総括します。
各回の授業では、事前に教材を提示し、講義は要点の解説と討論・質疑応答を中心に進めます。 |
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授業の到達目標 | |||||||||||||||
① 主要な都市論の概要を理解する。
② 都市論の概観を通じて都市の本質と開発の意義を理解する。 ③ 事例の検討を通じてものごとを多面的に捉える思考方法を身につける。 ④ 都市開発において考慮すべき効率性・公平性について理解する。 ⑤ 前記①~④を踏まえて今後の都市開発のあり方等を考察する。 |
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授業計画 | |||||||||||||||
【後 期】
1 「都市開発論」で学ぶべき内容と授業の進め方
2 アリストテレスと都市国家 -都市論の探究1-
3 ハワードと田園都市構想 -都市論の探究2-
4 ゲデスと市政学 -都市論の探究3-
5 コルビュジエとアスコラルの活動 -都市論の探究4-
6 ジェイコブズと都市の経済循環 -都市論の探究5-
7 都市の本質と開発の意義
8 埋立による人工島での都市建設 -事例の検討1-
9 丘陵地帯での文化学術研究都市の建設 -事例の検討2-
10 都心部の貨物駅跡地再開発 -事例の検討3-
11 ニュータウンの再生 -事例の検討4-
12 歴史都市の密集市街地再生 -事例の検討5-
13 都市開発における効率性について考える
14 都市開発における公平性について考える
15 授業の総括 -持続可能な都市開発について-
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成績評価基準 | |||||||||||||||
① 主要な都市論の概要を説明できるか。
② 都市の本質と開発の意義を説明できるか。 ③ 都市開発における着眼点や課題を多面的に捉えて説明できるか。 ④ 都市開発において考慮すべき効率性・公平性について説明できるか。 ⑤ 今後の都市開発のあり方等を考察し、その結果を論述的に表現できるか。 |
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定期試験 | |||||||||||||||
学年末定期試験:あり | |||||||||||||||
成績評価方法 | |||||||||||||||
上記の成績評価基準に対し次の方法・割合で評価します。
① 自身で理解度を確認できるように授業期間中に提示する課題等への取組み状況〔40%〕 ② 理解度を確認するために実施する討論等への参加状況〔10%〕 ③ 学習成果全般について目標達成度をはかるために実施する学年末定期試験の結果〔50%〕 |
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教材 | |||||||||||||||
毎回の教材は、第1回授業を除き、事前に授業支援システム「manaba course」(以下、「manaba」という)を利用して配信します。 |
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準備学習(予習・復習)等 | |||||||||||||||
① 第1回授業を除き、manabaを利用して事前に教材及び指示事項を提示します。必ず前回までの授業の復習と予習に取組み、わからなかった用語や概念などは速やかに自身で調べ、それでも不明な点は担当教員に質問し、授業内容に対する理解を深めるように取組んでください。
② 第1回及び第15回授業を除き、課題を提示します。必ず取組んでください。 ③ 日頃から興味を持ってニュース(新聞社、通信社、放送局などが自ら配信するもの)を見聞きし、都市経済や都市政策及び都市問題にかかわる話題に関心をもってください。 |
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受講における注意点 | |||||||||||||||
① この科目の各回の授業内容は密接に関連していますので、取組みの積み重ねが大変重要です。15回すべての授業に積極的に取組んでください。
② この科目の対面講義では、適宜、質疑応答・討論を実施するなど受講者の積極的な授業参加を求めますので承知しておいてください。 |