2013年度
| 授業科目名 | 経営戦略論 | ||
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| 担当者 | 原 敏晴 | ||
| 開講時期 | 通年 | 単位 | 4 |
| サブタイトル | |||||||||||||||
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| 経営戦略の基礎について学ぶ | |||||||||||||||
| ひとことガイド | |||||||||||||||
| 経営戦略の基礎的な概念について学んでいきます。みなさんの理解を深めるために、できるだけ多くの事例を紹介しますので、「理論を事例において理解でき、かつ事例から理論を推論できる」この点をとくに意識して講義を聴いてください。そうすれば戦略的な思考法が習得できるはずです。 | |||||||||||||||
| 授業の概要 | |||||||||||||||
| 経営は環境に適応的でなければならない。しかし、このことは環境に従属的だということを意味していない。経営は主体的に環境を創造するのである。戦略とは、将来の経営を現時点で意思決定するための指針であり、それだけに経営の主体性が問われる。戦略の成否は損益としてダイレクトに経営に跳ね返ってくるからだ。このようにみると、経営戦略論とは最もスリリングでかつダイナミックな領域である。この講義では、事例を通じて理論を体系的に学んでいく。現実の多くの成功例・失敗例から、戦略のなんたるかを学びとって欲しい。なお、経営組織論・経営管理論と併せて履修すると理解がますであろう。 | |||||||||||||||
| 授業の到達目標 | |||||||||||||||
| 経営戦略論の基礎的概念について正しく理解でき、かつ説明できる。
理論を実践(事例)において理解できる。 実践(事例)から理論を推論できる。 |
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| 授業計画 | |||||||||||||||
| 【前 期】
1 経営戦略とはなにか?-事例から紐解く経営戦略- 2 環境変化と経営戦略(1)-経営と環境の相互作用的創造- 3 環境変化と経営戦略(2)-経営環境の円環的把握- 4 経営戦略の概念(1)-経営戦略の階層化- 5 経営戦略の概念(2)-ビジネスモデルとは何か- 6 経営戦略の概念(3)-ビジネスモデルの構成要素とその特徴- 7 事業環境分析と競争戦略(1)-SCPパラダイムと業界分析- 8 事業環境分析と競争戦略(2)-基本戦略類型とスタック・イン・ザ・ミドル- 9 事業環境分析と競争戦略(3)-戦略グループと移動障壁- 10 企業間競争と業界標準(1)-デファクト・スタンダードとは何か?- 11 企業間競争と業界標準(2)-デファクト・スタンダードの競争戦略- 12 企業間競争と業界標準(3)-コンソーシアム型標準戦略- 13 経営資源と組織能力(1)-資源ベース視角の展開- 14 経営資源と組織能力(2)-資源ベース視角から能力ベース視角へ- 15 経営資源と組織能力(3)-ビジネスモデルの構築と組織能力- 【後 期】 1 ナレッジ・マネジメント(1)-戦略と組織の統合- 2 ナレッジ・マネジメント(2)-組織的知識創造理論- 3 ナレッジ・マネジメント(3)-暗黙知の吟味とその移転可能性- 4 価値創造システムの設計原理(1)-価値創造システムの設計原理- 5 価値創造システムの設計原理(2)-垂直統合度の決定問題とエコノマイジングモデル- 6 価値創造システムの設計原理(3)-垂直統合度の決定問題と製品アーキテクチャ- 7 多角化と全社戦略(1)-多角化の決定原理と成長ベクトル- 8 多角化と全社戦略(2)-全社的な最適資源配分手法- 9 多角化と全社戦略(3)-グローバル経営を動かす戦略と組織- 10 イノベーション(1)-イノベーションの諸類型とドミナント・デザイン- 11 イノベーション(2)-イノベータのジレンマ- 12 イノベーション(3)-ビジネスモデルの革新とダイナミック・ケイパビリティ- 13 イノベーションを生み出す組織(1)-創造性と効率性を同時追求する組織構造- 14 イノベーションを生み出す組織(2)-イノベータのジレンマを克服する組織デザイン- 15 イノベーションを生み出す組織(3)-”変えられる”組織と”自ら変わる”組織- |
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| 成績評価基準 | |||||||||||||||
| 以下の3点を評価基準とする。
①授業で説明した理論や概念(考えた方や専門用語を含む)をきちんと理解できているかどうか。 ②その内容を論理的に説明でき、かつ正しく記述できているかどうか(誤字・脱字、漢字で書くべきところをひらがなで表記している場合は減点対象する)。 ③習得した理論や概念を実践(事例)において理解できているかどうか。 なお、次の点については採点時の加点対象とする。 ☆実践(事例)から理論を推論できているかどうか。 |
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| 成績評価方法 | |||||||||||||||
| 試験(前期試験50%+後期試験50%)の結果でのみ評価する。出席は毎回とるが、出席状況を成績評価に反映させることはしない(出席するのは大前提です)。なお、前期試験の平均点が悪いようであれば、救済措置として任意レポート(強制ではない)を年1回~2回提出してもらう予定でいる。 | |||||||||||||||
| 教材 | |||||||||||||||
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| 学習上の留意点 | |||||||||||||||
| 新聞(日本経済新聞が望ましい)の経済欄・経営欄を毎日チェックするようにしてください。なお、授業を受ける上での最低限のマナー(飲食はしない・携帯電話をマナーモードにしておく・私語は慎む)は厳守してください。もし守れないようであれば強制的に退出させることもありうるので、このことを予め了解した上で受講してください(学費を納めているからといって、他人の学習を妨害する権利はありません)。
なお、経営組織論・経営管理論を並行して履修すると理解が深まると思います。 経営学総論(経営学概論Ⅰ・Ⅱ)を未履修の学生は毎回の予習・復習を義務づけます。 |
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| 授業準備 | |||||||||||||||
| 経営学総論(経営学概論Ⅰ・Ⅱ)が履修済み(単位取得)であることを前提に講義を進めていきます。 |
