2013年度
授業科目名 | 工業簿記論 | ||
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担当者 | 和田 伸介 | ||
開講時期 | 通年 | 単位 | 4 |
サブタイトル | ||||||||||||||||||||
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製造業における製品原価の計算とその記帳方法 | ||||||||||||||||||||
ひとことガイド | ||||||||||||||||||||
商品の製造に要したコストは、どのように集計され、計算されるのでしょうか。本講義では、原価計算の計算手続きを詳しく解説します。様々な形態をもつ原価計算の技法を紹介し、繰り返し練習問題に取り組みます。また、製造工程における原価のフローを跡付け、工業簿記における記帳の方法を学習します。 | ||||||||||||||||||||
授業の概要 | ||||||||||||||||||||
本講義では、原価計算の仕組みと計算手続きに焦点をあて、原価計算の基本的な原理および計算思考をわかりやすく解説します。特に、工業簿記と原価計算との関連に留意し、原価計算の勘定体系を総合的に理解することを目指します。まず、原価計算の基本的な考え方を学び、原価費目計算、原価部門計算、原価負担者計算という3つの計算段階を詳しく説明します。次に、原価計算の目的や役割を確認し、原価計算上の記帳と計算の仕組みを整理し、原価計算の意義を明らかにしていきます。特に、標準原価計算・直接原価計算では、これらの原価計算システムが経営管理にどのように役に立つのかという点に注目します。毎回、テーマに沿って練習問題を解きながら、原価計算の構造を体系的に学習します。 | ||||||||||||||||||||
授業の到達目標 | ||||||||||||||||||||
工業簿記の仕組みを理解し、製品の単位原価を計算することができる。
勘定連絡図を描くことができ、その詳細を説明できる。 経営管理に役立つ原価計算の計算技法(標準原価計算・直接原価計算)を理解できる。 |
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授業計画 | ||||||||||||||||||||
【前 期】
1 工業簿記論の特徴 2 組織デザインと原価計算の関係 3 原価計算における原価概念 4 工業簿記の基本構造 5 材料費の計算 6 労務費の計算 7 経費の計算 8 製造間接費の配賦 9 部門別原価計算 10 個別原価計算 11 総合原価計算の概要 12 大量生産と総合原価計算 13 工程別総合原価計算 14 仕損の処理・作業屑の処理 15 前期の総括 【後 期】 1 等級別総合原価計算 2 組別総合原価計算 3 経営管理と原価計算 4 標準原価計算の概要 5 標準原価計算の記帳 6 原価差異の計算と分析 7 直接原価計算 8 固定費調整 9 原価・生産量・利益の関係 10 損益分岐点分析 11 製品の受入と決算 12 製造原価報告書の作成 13 工場会計の独立 14 総合的な記帳手続 15 後期の総括 |
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成績評価基準 | ||||||||||||||||||||
①工業簿記における基本的な専門知識を理解しているか。
②勘定連関図を理解しているか。 ③経営管理目的に役立つ原価計算手法について説明することができるか。 |
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成績評価方法 | ||||||||||||||||||||
以下のように、総合的に評価する。
①前期定期試験(30%) 前期中の小テスト・レポート課題(10%) ②後期定期試験(40%) 後期中の小テスト・レポート課題(10%) 工業簿記論の基本的な諸概念および計算技法を理解しているか確認する。 ③夏期休暇中の課題レポート(10%) 工業簿記論の現代的な課題について多面的に理解する。 |
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教材 | ||||||||||||||||||||
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学習上の留意点 | ||||||||||||||||||||
本講義の受講に際しては、商業簿記の基本的な原理を理解していることが求められます。
また、工業簿記に関する知識をひとつずつ積み上げていくことが重要です。なお、講義を欠席すると内容が途中でわからなくなりますので、継続して出席しましょう。授業前にテキストを一読し、予習を徹底してください。 また追加的な資料や文献はそのつど紹介します。 練習問題を繰り返し解いて、十分に理解できるまで復習してください。 |
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授業準備 | ||||||||||||||||||||
電卓を持参すること。 |