2013年度
授業科目名 | 国際流通史 | ||
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担当者 | 金 度渕 | ||
開講時期 | 通年 | 単位 | 4 |
サブタイトル |
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英/独/米/日の4カ国の流通史の特色から現代流通の原点を探る |
ひとことガイド |
イギリス,ドイツ,アメリカ,日本の順で4カ国の流通史を考察します。各国の流通の歴史をみれば,現代の流通に通ずる原点があり,その発祥や発展を理解する授業です。どのような法則性のもとで,現代の流通につながっているのかを探求します。 |
授業の概要 |
各国の流通史の基礎を勉強する学生のために,特に各国の商業と流通の発展と特色に焦点を当て,わかりやすく講義します。国際流通史を勉強することは,現代の商業や流通のあり方を理解する上で不可欠となりますので,その意味で各国の特色を学んでください。特に,イギリス,ドイツ,アメリカ,そして日本の4カ国の共通点と違いを学び,同時に,流通分野を学ぶ上で必要な基本的な専門用語も、この講義を通じて学んでください。
講義の進め方は、前半においてイギリスとドイツの流通史を講義します。後半においてはアメリカと日本の流通史を講義します。そして最終的には4カ国の歴史研究を通して国際流通史を学ぶことの現代的意義をまとめます。 |
授業の到達目標 |
各国の流通史に関する知識を習得することにより,現代の流通や商業の原点を理解する。
4カ国の流通史の勉強を通じて,今日の商品流通のしくみに興味を持つ。 4カ国の流通史の勉強を通じて,各国の流通の特殊性を習得する。 |
授業計画 |
【前 期】
1 国際流通史を学ぶ意義について 2 イギリスの流通史-ストリート・マーケットの発達 3 イギリスの流通史-街路商人行商人の動態 4 イギリスの流通史-ジェネラル・ショップの成長 5 イギリスの流通史-ショップ・キーパーの成長 6 イギリスの流通史-店舗小売業の発展 7 イギリスの流通史-生活協同組合の発展 8 イギリスの流通史-百貨店の発展 9 イギリスの流通史-チェーンストアの発展 10 イギリスの流通史-都市化とライフスタイルの変化 11 ドイツの流通史-マーケットと巡回商業の発展 12 ドイツの流通史-店舗小売業の発展と生活協同組合の成立 13 ドイツの流通史-百貨店チェーンと通信販売 14 ドイツの流通史-大規模小売組織の成長 15 前期講義の総括 【後 期】 1 アメリカの流通史-開拓者精神が推し進めた流通革命 2 アメリカの流通史-技術革新と市場の変化 3 アメリカの流通史-アメリカ商人と国内流通 4 アメリカの流通史-流通革新の波及 5 アメリカの流通史-チェーンストア革命 6 アメリカの流通史-小売業の大規模化とディスカウンターの展開 7 日本の流通史-南蛮人の到来から「鎖国」まで 8 日本の流通史-城下町=藩経済と全国市場の形成 9 日本の流通史-商人資本の諸類型と「町人道」 10 日本の流通史-小額貨幣の増加と局地的市場圏の形成 11 日本の流通史-自由貿易の開始による国内流通の変容 12 日本の流通史-卸商=問屋中心の国内流通 13 日本の流通史-百貨店の登場と一般小売商との対立 14 日本の流通史-総合スーパーの発展と流通革命 15 講義全体の総括(英独米日の流通史からの示唆) |
成績評価基準 |
①各国の流通史に関する知識を習得し,流通や商業の原点を理解しているか。
②流通史の勉強を通じて,今日の商品流通のしくみを理解しているか。 ③流通史の勉強を通じて,各国の流通の特色を習得しているか。 |
成績評価方法 |
上記の成績評価基準に対し以下の方法で評価する。
①半期小テスト:3~5回実施(1回10~20点)=合計50点. 授業内容を理解しているかを評価する. ②半期定期試験:50点満点. 講義内容に関連し,論述式問題を中心に評価する. →以上から,半期を100点満点とし,「前期100点」+「後期100点」÷2 = 通年で「100点満点」とする. |
教材 |
テキスト:詳細は開講時にお知らせします。
参考文献:各講義内容に準じた文献を,その都度指示します。 |
学習上の留意点 |
・毎回配るプリントを管理すること。
・プリントの再配布は一切なし。 ・私語厳禁の上,他の受講生への迷惑行為を禁止。 ・定期試験や小テストの問題は,すべて配布するプリントから出ますので,プリントの端によくメモを取っておくこと。 ・普段から日経新聞(日経MJを含む)や流通にかかわる雑誌に目を通しておいてください。 |
授業準備 |