2013年度
授業科目名 | 商業史 | ||
---|---|---|---|
担当者 | 鍛冶 博之 | ||
開講時期 | 通年 | 単位 | 4 |
サブタイトル |
---|
日本の商業の歴史を概観する |
ひとことガイド |
古代から現代までの日本における商業史の大まかな流れを理解する |
授業の概要 |
本講義は、日本における商業の歴史を通史的に解説し、商業史についての基礎的な知識を習得することを目的とする。前期は「古代の商業」(下記2~4)、「中世の商業」(5~7)、「近世の商業」(8~15)を、後期には「近代の商業」(1~7)、「現代の商業」(8~15)を扱い、生産と消費をつなぐ商業の具体的な変遷を捉えたい。 |
授業の到達目標 |
日本における商業史に関する基礎的な知識を習得し、現代に至る商業の大まかな歴史の流れを理解する。 |
授業計画 |
【前 期】
第1回 なぜ、商業史を学ぶのか―歴史・歴史学・人類・制度・商業史とは何か 第2回 商業の起こり-全体的視点からの概観 第3回 古代の商業-共同体の形成、財の交換、市の登場 第4回 古代の商業-貨幣の登場、貿易の開始、荘園の誕生、商人の源流 第5回 鎌倉・室町時代の商業-荘園体制の崩壊と座・商人・問丸の登場 第6回 鎌倉・室町時代の商業-貨幣・金融・交通・市・貿易の発展 第7回 戦国時代の商業-領国経済の登場と発展 第8回 江戸時代の商業-全国経済と領国経済の併存体制の確立 第9回 江戸時代の商業-二重経済体制の併存、代表的商人の活躍 第10回 江戸時代の商業-貨幣の発達 第11回 江戸時代の商業-問屋の発展 第12回 江戸時代の商業-商家の経営方法 第13回 江戸時代の商業-近江商人の活躍と経営方法 第14回 江戸時代の商業-三井高利の革新的な経営方法 第15回 江戸時代の商業-全国経済の弱体化と巨商の経営危機 【後 期】 第1回 日本の近代化と国民の創出 第2回 明治・大正時代の商業-企業家の登場とトップマネジメント 第3回 明治・大正時代の商業-財閥の発展と解体 第4回 明治・大正時代の商業-鉄道業の発展 第5回 明治・大正時代の商業-百貨店・市場の誕生と展開 第6回 明治・大正時代の商業-日本の近代化と渋沢栄一の活躍 第7回 明治・大正時代の商業-先駆的マーケティングの展開 第8回 昭和・平成時代の商業-卸売業の発展と存在意義 第9回 昭和・平成時代の商業-百貨店とスーパーマーケットの市場競争 第10回 昭和・平成時代の商業-コンビニエンスストアの登場と新たな小売業 第11回 昭和・平成時代の商業-観光産業の発展 第12回 昭和・平成時代の商業-外食産業の確立と成長 第13回 昭和・平成時代の商業-ベンチャー企業ブームの変遷と特徴 第14回 老舗企業の特徴と崩壊要因 第15回 年間講義の総括と補足 |
成績評価基準 |
日本の商業の大まかな流れや、講義で説明した重要ポイントを理解できているかを確認する。 |
成績評価方法 |
筆記による期末試験での評価を重視する。期末試験を評価全体の60%程度、40%については出席調査、小テスト、レポート提出などを行って加点し評価する。 |
教材 |
テキスト:指定しない
参考文献:講義中に随時紹介する |
学習上の留意点 |
・配布資料だけを収集し板書を写すだけでは何の意味もない。それだけで配布資料や板書の内容を完全に理解できるのであれば、そもそも登録し受講する必要などないであろう。受講生には積極的に講義に参加し集中して日本商業史を学んでもらいたい。そして日本史の中で培われてきた商業・経営・流通の営みに少しでも興味を持ってもらえることを期待したい。
・言うまでもなく講義中の私語は厳禁である。この点について私の講義では厳しくしつこく注意している。 |
授業準備 |
・次回の講義までに前回の講義内容を復習し理解するように心がけてほしい |