2013年度
授業科目名 | 簿記原理 | ||
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担当者 | 矢部 孝太郎 | ||
開講時期 | 通年 | 単位 | 4 |
サブタイトル | ||||||||||||||||||||
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複式簿記入門・経営計算入門 | ||||||||||||||||||||
ひとことガイド | ||||||||||||||||||||
企業の取り引きを帳簿上に体系的に記録する技術である複式簿記について一から説明します。
また、企業の適切な経営のために必要な経営計算・ビジネス計算・財務計算について基本から説明します。 |
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授業の概要 | ||||||||||||||||||||
営利企業における複式簿記は、営利企業に生じた経済事象のうちの記録対象とするものを、貨幣単位により測定し、複式記入の原則に基づいて帳簿に分類して記入することで帳簿記録を作成し、また、その帳簿記録からその営利企業が生み出した利益を帳簿上で計算・測定して記録し、また、それらの帳簿記録から財務諸表を作成する技術です。
複式簿記記帳の実施により作成される財産や損益などの会計記録は、財産管理、経営方法の巧拙の反省、能率・非能率の原因の究明、改善策の提案、今後の方針の決定などを行うのに役立ち、財産の保全、経営能率および経営成果の向上に貢献します。複式簿記は、企業会計や企業財務の基礎となる基本技術であり、生産活動や販売活動などの営業活動も会計によってもたらされる情報をベースにして制御されることから、複式簿記は、適切な経営管理の実施と企業の発展・成長のために不可欠な技術であると言えます。 本講義では、複式簿記の原理および企業一般に生じる経済事象の簿記上の処理方法(会計処理方法)について説明します。また、企業の適切な経営のために必要であり、ビジネスの世界では常識である、経営計算、ビジネス計算、財務計算の基礎知識を説明します。 |
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授業の到達目標 | ||||||||||||||||||||
複式簿記の基本原理を学ぶ。
企業一般に生じる経済事象に関する会計処理方法を学ぶ。 企業の適切な経営のために必要な経営計算・ビジネス計算・財務計算の基本を学ぶ。 |
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授業計画 | ||||||||||||||||||||
【前 期】
1 簿記の概要 2 資産、負債、純資産、収益、費用 複式簿記の原理(1) 3 取引、総勘定元帳、勘定記入 複式簿記の原理(2) 4 仕訳、仕訳帳 複式簿記の原理(3) 5 試算表 複式簿記の原理(4) 6 損益計算書 複式簿記の原理(5) 7 貸借対照表 複式簿記の原理(6) 8 利潤計算原理 複式簿記の原理(7) 9 決算手続・予備手続 複式簿記の原理(8) 10 決算手続・本手続 複式簿記の原理(9) 11 現金預金に関する勘定 12 商品に関する勘定 13 売上原価の計算 14 債権債務に関する勘定 15 約束手形と為替手形に関する勘定 【後 期】 1 貸倒れに関する勘定 2 有価証券に関する勘定 3 固定資産の取得と減価償却 4 固定資産の売却、除却、修繕、改良 5 引出金勘定と租税関係勘定 6 収益・費用の見越し・繰延べ 7 決算整理事項 決算(1) 8 精算表と決算振替仕訳 決算(2) 9 財務諸表 決算(3) 10 収支計算と損益計算 11 資本と利益、資本利益率 12 投資と回収、投資利益率、投資意思決定 13 発生主義会計、利益はどこにあるか 14 製品原価計算、変動費と固定費 15 課税所得計算と企業経営 |
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成績評価基準 | ||||||||||||||||||||
複式簿記の基本原理を理解しているかどうか。
企業一般に生じる経済事象に関する会計処理方法を身につけているかどうか。 企業の適切な経営のために必要な経営計算・ビジネス計算・財務計算の基礎知識を身につけているかどうか。 |
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成績評価方法 | ||||||||||||||||||||
試験 50%
ワークブック提出 30% 出席 20% |
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教材 | ||||||||||||||||||||
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学習上の留意点 | ||||||||||||||||||||
簿記原理は、会計に関する諸科目(会社会計論、財務会計論、国際会計論、コンピュータ会計処理論、工業簿記論、原価計算論、管理会計論、税務会計論、監査論など)の基礎となる科目です。それらの諸科目の授業では、受講者に、簿記原理の授業内容のすべてを理解し身につけていることが要求されます。会計を体系的に勉強する予定がある場合は、そのことを意識して簿記原理の授業に臨んでください。
講義後に、ノートとテキストおよび適宜その他の文献等を利用して、復習すること。講義で理解した内容を前提に、問題集・ワークブックの問題を繰り返し解くこと。 |
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授業準備 | ||||||||||||||||||||
大きめの計算機を購入して毎回持ってくるようにして下さい。 |