2013年度
授業科目名 | 産業社会学 | ||
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担当者 | 岩井 紀子 | ||
開講時期 | 通年 | 単位 | 4 |
サブタイトル | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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日本における基幹産業の移り変わりを映像とデータでとらえ、現代における若年労働者の就業問題を考える | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ひとことガイド | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本は、第2次世界大戦後、製鉄から電子機器まで、主力製品を変えながら、高度経済成長を遂げ、2度のオイルショックを乗り越え、バブル経済の隆盛と崩壊を経て、現在に至っている。この道筋を映像資料を中心に辿り、日本の雇用環境の現実を理解し、若年労働者の就業問題について考えよう。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業の概要 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本における産業社会の発展の歴史を跡付け、現代の産業社会が直面している問題について考察する。ドキュメンタリー・フィルムの視聴やニュース記事を交えながら講義を行なう。前期は、第2次大戦後の産業復興と経済成長を中心に、人口問題の変遷と労働力の変動ならびに人口政策についても分析する。後期は、現代の産業社会に生じているさまざまな問題について、とくに若年者の就業行動に時間をかけて分析する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業の到達目標 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
受講生自身が、日々触れる新聞やテレビニュースを資料として、産業社会の動きや問題点を分析できるようになり、さらに、自らの人生設計とキャリアについて思索する視角を身に付けることをねらいとしている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業計画 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【前 期】
1 産業社会学とは何か 2 アメリカにおける大衆社会の成立 3 日本における産業発展の基礎 4 第2次世界大戦後の産業の復興≪「ニッポン 欧米人のみた日本の戦後」②飛躍的復興≫ 5 高度経済成長期≪③奇跡の高度成長≫ 6 オイルショックへの対応≪④オイル・ショック≫ 7 日米の自動車産業≪国産自動車ゼロからの出発≫ 8 電子立国の誕生 9 日本の人口問題の変遷-米騒動~団塊の世代の誕生 10 日本の人口問題の変遷-家族計画の普及~少子化 11 日本の人口問題の変遷-超高齢化社会の到来 12 日本的経営システムの特徴 13 日本的生産システムの特徴≪「いま世界が動く」⑥パール・ハーバー50年・学び合う日米≫ 14 グローバル化の進展と日本社会 15 グローバル化の進展とアジア社会 【後 期】 1 日本の労働市場と雇用システムの変化 2 若年者の終業行動-若年労働市場 3 若年者の就業行動-自発的離職≪会社を辞める若者たち①仕事への疑問≫ 4 若年者の就業行動-採用の方針と就職活動≪②採用と就職のミスマッチ≫ 5 若年者の就業行動-再就職活動≪③それぞれのやりがい探し≫ 6 若年者の就業行動-フリーターという生き方≪フリーター漂流≫ 7 若年者の就業行動-ニートからの脱出≪私はこうして就職した≫ 8 年功型人事管理の終焉≪世紀を越えて~絆⑤サラリーマン・選別の時代が始まった≫ 9 雇用システムの変化の下でどうする≪日本再建①ハローワーク飯田橋≫ 10 能力主義人事管理-成果主義の評価の基準、社員の市場価値≪②会社と社員の関係の変容≫ 11 女性の雇用-女性のライフコースと就業≪「男女雇用機会均等法」誕生≫ 12 女性の雇用-年金・医療保険制度の改革、再就職活動≪妻たちの再就職≫ 13 外国人労働者≪世紀を越えて⑥異邦人たちのニッポン・多国籍社会へ≫ 14 高齢者の就業 15 職業能力の形成の重要性について |
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成績評価基準 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
産業社会学における基礎的な知見を理解しているか。その知見を応用して、現在の産業社会の動きや問題を考察することができるか。ともにできれば合格。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
成績評価方法 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
成績は、前期と後期の論述試験の結果を中心とするが、授業における発言の内容や回数を加味する。論述試験の問題は、講義、ビデオ資料、テキスト、ノートに基づいて、基礎的な知識を問う問題と、論述形式の問題を出題し、持ち込みは認めない。前期の定期試験の結果については、10月の授業の際に、受講生全体の得点の分布、平均点を図表で示し、希望する受講生には、その受講生の得点を教えている。出席は、成績には関係ないが、授業に出席していなければ、単位の取得はほぼ不可能である。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
教材 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学習上の留意点 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
テキストを事前に読む。授業と関連する図書を、図書館の参考図書のコーナーに並べてもらっているので、利用されたい。日本、韓国、中国企業の動きや日本における雇用情勢など、授業に関連する出来事や事件の報道や映像に注意を向けて、考察する習慣をつけるよう努力すること。 私語は、減点の対象とする。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業準備 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||