シラバス照会 照会
2013年度
授業科目名 ミクロ経済学入門
備考 平成24年度入学生
担当者 柴田 孝
開講時期 後期 単位 2
サブタイトル
市場における買い手・売り手の双方の立場から価格がどのように決まるのかを考える
ひとことガイド
「モノの値段やサービスの料金などはどのように決まるのか」、「なぜ消費者と生産者の間で交換が行われるのか」などの疑問に答えるミクロ経済学の初歩を学びます。
授業の概要
この科目では需要曲線・供給曲線のグラフの形と性質、市場における均衡の意味などを、ミクロ経済学を初めて学ぶ人に対して説明します。一例としてパンの価格が200円であると考えてください。消費者が200円で購入したいと考えるパンの数を需要量と呼びます。パンの需要量は、価格が上昇すると減少し、価格が低下すると増加します。価格と需要量の関係を表すグラフを需要曲線と呼びます。これに対し、パン屋が200円で販売したいと考えるパンの数を供給量と呼びます。パンの供給量は、価格が上昇すると増加し、価格が低下すると減少します。価格と供給量の関係を表すグラフを供給曲線と呼びます。経済学では価格は需要と供給の両側面から決まると考えます。この考え方の基礎を身につけることが、この科目のねらいです。
授業の到達目標
①需要曲線の形と性質を理解する。
②供給曲線の形と性質を理解する。
③均衡と余剰を理解する。
授業計画
【後  期】

1 ミクロ経済学入門で学ぶべき内容と講義方法
2 需要と供給
3 経済学における消費者  :需要曲線①
4 需要曲線の形状     :需要曲線②
5 需要曲線の移動     :需要曲線③
6 需要曲線の性質     :需要曲線④
7 経済学における企業   :供給曲線①
8 総費用と限界費用    :供給曲線②
9 総収入と限界収入    :供給曲線③
10 利潤最大化と供給曲線  :供給曲線④
11 供給曲線の移動・性質  :供給曲線⑤
12 消費者余剰と生産者余剰 :市場のはたらき①
13 余剰分析の基礎     :市場のはたらき②
14 余剰分析の応用     :市場のはたらき③
15 市場メカニズムの基礎
成績評価基準
①需要曲線の形と性質をどの程度、理解しているか。
②供給曲線の形と性質をどの程度、理解しているか。
③均衡と余剰をどの程度、理解しているか。
上記3点に関する学習の成果から成績を評価します。
成績評価方法
(1) 中間試験(15%):授業計画の前半部分についての理解を確認する。
(2) 定期試験(70%):各期の授業計画の後半部分についての理解を確認する。
(3) 講義中課題(15%):教室で課題に取り組み、講義時間内に提出することで、当該点を加算する。 
※復習を促すために、毎回、A4版1枚程度の内容の課題を行う。 
※定期試験の対策を行うには、中間試験までの学習内容の理解が不可欠である。 
※試験実施時における参照物・ノート等の持ち込み・閲覧を不許可とする。
教材

種別 著者 書名 出版社 出版年
テキスト 伊藤元重 入門経済学(第3版) 日本評論社 2009
参考文献 J.E.スティグリッツ&C.E.ウォルシュ スティグリッツ入門経済学(第4版) 東洋経済新報社 2012
 
学習上の留意点
①本科目は2年次以降に学ぶ経済学全般に共通する基礎的な科目となるので、講義内容をもれなく身につける意欲をもって取り組んで下さい。
②復習に重点を置いてください。講義ノートやテキストなどをもとに、講義内容を整理して、理解できたこととそうでないことを確認してから質問して下さい。予習でも、テキストを活用して自分でグラフを書いてみるなど、できるだけ手を動かしましょう。
③新聞やテレビのニュースなどを見聞きして、日常生活で活用している財貨やサービスの価格を需要と供給の両側面から考えて下さい。
授業準備