シラバス照会 照会
2013年度
授業科目名 海外地域研修
読替え科目 海外地域研修Ⅰ
備考 公共経営学科のみ
担当者 横見 宗樹
開講時期 通年(集中) 単位 2
サブタイトル
海外ボランティア「1リットルの明かり」プロジェクトの体験
ひとことガイド
実際に海外に出かけてみて、貧困問題や環境問題に関する海外ボランティアを体験します。実体験を通じてしか得られない知識や経験が身につきます。これからの皆さんの人生にとって貴重な体験となるでしょう。
授業の概要
私たちは、たくさんのモノやサービスに囲まれて、なに不自由ない生活を送っています。しかし、世界に目を向けると、私たちには想像もできないような貧しい生活を強いられている人々がたくさんいます。
この研修では、フィリピンのセブ島を訪問します。セブ島は、世界的なリゾート地として有名ですが、一方で東南アジア特有の貧困問題に直面している地域でもあります。皆さんには、こうした問題について理解を深めるととともに、私たちに何ができるかを一緒に考えてもらいます。
今年度は「1リットルの明かり」というプロジェクトに参加します。セブ島では多くの家庭で電気のない暮らしをしている人々がいます。そこで、ペットボトルを活用した「太陽光電球」を製作し、こうした家庭に実際に取り付けにいきます。太陽光電球とは、ペットボトルに水と漂白剤を入れるだけの簡単なものです。家屋のトタン屋根に穴を空けて、このペットボトルをはめこむことで、日中は太陽光が部屋に拡散して約55ワット相当の明かりを供給することができると言われています。こうした取り組みは、誰にでもできる社会的貢献として現地の新聞にも大きく取り上げられています。その他にも、現地の保育園業務の手伝いをすることで子どもたちと親睦を深めるほか、セブ島の環境問題に関する実地見学もおこないます。なお、この研修に関する詳細事項については、4月に開催するオリエンテーションで説明します。
授業の到達目標
海外渡航に必要な知識と経験を習得する。
東南アジアの貧困問題や環境問題について理解をする。
海外ボランティアの意義について体験を通じて習得する。
授業計画
【集  中】 
① 渡航前講義(2回) 
 ・渡航前に気を付けるべき注意事項
 ・フィリピンの貧困問題と環境問題の現状と課題
 ・大学生による海外ボランティアの現状と、その意義

② 海外研修
(旅程案)
1日目:関西空港からセブ島に向けて出発(マニラ経由)
2日目:オリエンテーション、ペットボトルライトの製作
3日目:保育園におけるボランティア活動(子どもたちとの触れ合い)
4日目:ペットボトルライトの取り付け、環境問題に関する実地見学
5日目:関西空港に到着(マニラ経由)

③ 渡航後講義(1回) 
 ・研修を通じて学んだこと、疑問に感じたことについての発表討議
成績評価基準
海外渡航に必要な知識について、研修の経験に基づいて説明をすることができる。
フィリピンの貧困問題と環境問題に関する現状と課題を説明することができる。 
海外ボランティアの意義について自分の意見を述べることができる。
成績評価方法
海外研修に対する参加(50%) 
渡航前・渡航後講義に対する出席(30%) 
渡航後講義における発表課題(20%) 
 海外研修を通じて学習した事柄を踏まえて、与えられた課題に対して自分の意見を交えながら報告できることが評価の基準です。
教材
テキスト:使用しない
必要な資料は適宜配布する。
学習上の留意点
渡航前・渡航後講義における予習や復習(現地の情報収集や研修先に対する事前学習など)を確実におこなうこと。 
※なお、参加希望者が最少催行人員に満たない等の理由により海外研修が中止となる場合は、当科目の履修は無効となります。
授業準備
パスポートの取得(催行が決定した場合)