シラバス照会 照会
2024年度
授業科目名 消費者行動論
担当者 金 度渕
開講時期 後期 単位 2
サブタイトル
消費者行動の理解を通じて買い物行動を再考する
科目の概要
皆さんが普段行なっている買い物という消費行動は、計画された行動でしょうか。それとも偶然に生じた行動でしょうか。例えば、皆さんがお昼に食べた食事やお弁当などは、計画されて買いましたか。それとも偶然、それがたまたまあったから選びましたか?つぎにそのような買い物行動は、それまでの経験が生かされていますか。それとも何らかの視覚的、嗅覚的、味覚的刺激を受けてのことでしょうか。このようなわれわれの消費行動にまつわる事象を深く考えます。
授業の進め方
われわれの普段の生活は、多くの企業行動や人々とのコミュニケーションに影響を受けています。この講義ではわれわれ消費者の行動に注目し、その基本概念とともに、企業と消費者との相互連関、さらに購買意思決定にいたる事象について学びます。
講義の前半では消費行動の「法則性」について、後半では何によって消費行動がおこるかという「規定性」について学び、消費者行動が何によって変化するのかを考察します。
授業の到達目標
①消費者行動論における用語を習得する。
②消費と消費者の違いを理解し、消費の変化について学習する。
③消費行動に影響を与える要因をそれぞれ学習し、普段の買い物行動と結び付けて柔軟な学習能力を身につける。
授業計画
【後 期】
1 消費者行動を学ぶ理由を理解する(消費者行動論の解題)
2 現代消費者行動論の到達点
3 消費者行動における文化という要素
4 文化による消費者行動の識別は可能か
5 現代消費社会をどのようにとらえるか
6 広告は消費者の行動に何をもたらすのか
7 これまでの消費者行動研究の歴史的変遷を理解する
8 消費行動と消費パターン分析の方法
9 消費者行動の変化をとらえる方法
10 生産と消費,販売と消費の関係性を理解する
11 消費者の情報処理メカニズムを理解する
12 消費者の購買意思決定メカニズムを理解する
13 消費はどのように変化するのか(統計データ分析)
14 消費は何に影響を受けて変化してきたのか(事例分析)
15 消費者の消費を動かす要因は何かを考える(規定性の理解と総括)

講義の進捗状況にあわせ、変更する場合があります。
成績評価基準
①消費者行動論における用語を理解し、活用することができる。
②消費と消費者の違いを理解し、講義内容を理解できている。
③消費行動に影響を与える要因を客観的にとらえ、自身の消費行動について理解できている。
定期試験
学年末定期試験:あり
成績評価方法
以下の方法で評価します。
① 毎週の課題(小テスト)の結果 55%
② 定期試験(必ず受けてください) 45%
※ただし、課題(小テスト)の取り組みが3回未満の受講者は「E」評価とする。
教材

種別 著者 書名 出版社 出版年
参考文献 A. C. サムリ著,阿部真也・山本久義監訳 『国際的消費者行動論』 九州大学出版会 2010
参考文献 ジャン・ボードリヤール著,今村仁司・塚原史訳 『消費社会の神話と構造』 紀伊國屋書店 1995
参考文献 間々田孝夫 『消費社会論』 有斐閣 2000
参考文献 青木幸弘、新倉貴士、佐々木壮太郎、松下光司 『消費者行動論 マーケティングとブランド構築への応用』 有斐閣 2012
テキスト:使用しない。
準備学習(予習・復習)等
普段から流通にかかわる「ネット記事」に目を通す習慣をつけましょう。
それが難しい場合は、普段の買い物の際によく店内を観察したり、ネット通販を利用するときなどは①使い勝手のよさについて、②不便なので改善してほしいことについて考えるようにしましょう。
普段利用するお店に、この授業のヒントが隠されています。
受講における注意点
①毎週,授業資料を manabaに掲載します。詳しくは第1回目のガイダンス資料をご覧ください。
②「小テスト」は,毎週,取り組む授業資料からになり、「キーワード問題」や「動画関連問題」を含みます。
③授業に関わる質問もしくは問い合わせは manabaの「個別指導コレクション」にお願いします。
④参考文献はとても参考になりますので、図書館で確認するようにしましょう。