シラバス照会 照会
2024年度
授業科目名 地域コミュニティ論
担当者 的場 啓一
開講時期 前期 単位 2
サブタイトル
「地域コミュニティ」の意義や大切さを学ぶ
科目の概要
「公共」を考える最も身近な存在として「地域社会」があり、「地域社会」には「地域コミュニティ」が存在する。
「地域コミュニティ」では、構成員が知らず知らずのうちに「公共」を意識して生活している。
地域社会において役立つ人材となって活躍できるように「個人」と「地域コミュニティ」のつながりや関わりについて理解を深める。
我々が生活する地域社会や地域社会におけるコミュニティの役割など、地域コミュニティに関する諸相を学び、地域コミュニティを実感しながら、地域コミュニティが受講生自らに深く係わるものであることを自覚して、各自が主体性を持って地域コミュニティについて考えるきっかけを提供する。
授業の進め方
地域コミュニティは、地域住民の生活(福祉、教育、防災など)、固有の伝統文化(祭事、伝統工芸など)、利害(軋轢、衝突など)に関わる課題解決を図る役割を担っている。
しかし、少子高齢化、グローバル化などによって地域コミュニティが揺らぎ、多様化もみられ、円滑な地域課題の解決が阻害され、固有の問題も生じている。
このような地域コミュニティを多方面から眺め、考察する講義を行う。
授業の到達目標
次の4点を到達目標とする。
①地域コミュニティにおける諸問題を理解すること
②地域コミュニティの役割を理解すること
③地域コミュニティに関する諸理論を理解すること
④地域コミュニティの主体となりうるために自らの果たすべき役割を示すこと
授業計画
【前 期】
1 ガイダンス、地域社会とは
2 地域社会の変化
3 地方分権と地域社会
4 コミュニティの類型
5 地域コミュニティに関わる人・組織
6 行政と地域コミュニティ
7 都市化と地域コミュニティ
8 過疎化と地域コミュニティ
9 安心・安全、災害と地域コミュニティ
10 学校と地域コミュニティ
11 子育て支援と地域コミュニティ
12 地域コミュニティによるまちづくりの事例
13 魅力ある地域コミュニティ
14 なぜ、地域コミュニティは大切か?
15 まとめ(地域コミュニティの役割)

成績評価基準
地域コミュニティにおける諸問題を理解しているか、地域コミュニティの役割を理解しているか、地域コミュニティに関する諸理論を理解しているか及び地域コミュニティにおいて自らの果たすべき役割を示すことができるかを基準に成績を評価する。
定期試験
前期定期試験:あり
成績評価方法
前期定期試験(70%)と日々の授業における課題への取り組み(30%)を総合的に判断して評価する。
教材

種別 著者 書名 出版社 出版年
参考文献 広井良典 「コミュニティを問いなおす」 筑摩書房 2009
参考文献 今野裕昭 「インナーシティのコミュニティ形成」 東信堂 2001
参考文献 伊豫谷登士翁他 「コミュニティを再考する」 平凡社 2013
参考文献 森岡清志 「地域の社会学」 有斐閣 2008
参考文献 石山恒貴編 「地域とゆるくつながろう」 静岡新聞社 2019
参考文献 大杉覚 「コミュニティ自治の未来図」 ぎょうせい 2021
参考文献 大内田鶴子他 「世界に学ぶ地域自治」 学芸出版社 2021
参考文献 中川幾郎編 「地域自治のしくみづくり」 学芸出版社 2022
 
準備学習(予習・復習)等
毎回の授業終了後、自宅学習として復習をしてください。
積極的な質問を歓迎します。
受講における注意点
1 真剣に取り組むこと。
2 講義資料は最後まで丁寧に熟読すること。
3 課題は忘れずに提出すること。